Month: September 2016

RECENT WORKS

RESTAURO CROMOLITOGRAFIA

“Navi da guerra a vapore”, Eduard Hölzel (1817-1885), Vienna

Procedure

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ATELIER GIANNINI & KUWATA

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プリント紙7・続々エピローグ

歴史を学ぶことが大切な理由は主に二つあると思う。第一に、人類の過去の過ちを繰り返さないため(戦争の過ちは続いている)。第二に、人類の歴史を知ることで他の民族や文化への理解が生まれるため。高校までに習う歴史は試験のために覚える意識が先行し、私は歴史を学ぶ意味をきちんと理解していなかった。西洋の文学や絵画について学ぶうち、ギリシア神話とキリスト教(聖書)と歴史の知識の大切さを理解した。諸国が陸続きの欧州を初めて旅した時、あらゆる史実は個々の点ではなく、全てが目に見えない線で繋がり、現在も脈々と流れていることを明確に理解した。昔歴史の授業で習った史実や年号が、地図のように整然と頭の中に浮かび上がった。印刷の歴史もまた、様々な要素が密接に関わっている。製本や紙修復に携わる人間は、製紙、紙装飾、印刷、出版、製本の歴史から美術、宗教、政治の歴史まで(修復では化学も)、幅広い知識がないとプロとして不十分だと思う。

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PRINTED PAPER

プリント紙6・続エピローグ

ある方からルネサンス期のヴェネツィアとアルド・マヌツィオについて丁寧なコメントをいただき嬉しかった。若干重複するが繰り返す。アルド・マヌツィオは印刷・製本界で神様のような存在だ。正にベンヴェヌート・チェッリーニが彫刻・彫金界の神様的存在であるように。当時のヴェネツィアは、ヴァチカンから言論規制の及んだ他の都市より出版の自由があったため印刷業が発展し、製本とそれに使用する装飾紙の需要があった。ヴェネツィアの印刷業者だった彼は、リオンの豪商でミラノ駐在フランス領事も務めた、歴史に残る偉大な書籍コレクター、ジャン・グロリエのお抱えとして、グロリエ好みの革書籍装飾用の刻印を数多くデザインした(写真)。昨年は彼の没後500年で記念切手も発行された。伊郵便がそのような文化的な記念切手を発行することに感動したのだが、彼の名前を知っているイタリア人はほとんどいないことが分かり、少しがっかりした。

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プリント紙5・エピローグ

土産物店の店員が真実とは程遠いことを話しているのをよく耳にする。例えば、機械生産の紙に機械印刷されたプリント紙を、木板を手で彫ってフィレンツェで手漉きした紙に刷った木版画だと言って売っている。版画作家の工房でない限り、市場に流通する手頃なプリント紙は機械印刷だ。製紙は澄んだ水を大量に必要とするため、テムズより水質汚染されたアルノ川の濁水で製紙は不可能だ。トスカーナ州の製紙業は、老舗マニャーニ社の町ペッシャだけだ。版画と機械印刷の違いは一目瞭然ですぐに嘘と分かるはずだが、大半の観光客が鵜呑みにする。後で正確な情報を聞いても、真実を信じない。確かに、一度も芸術品に触れたことのない人には偽物と本物の見分けはつかないし、機械量産品しか見たことがない人には手作業との違いが判らないのは、仕方がない。それでも尚、嘘をついても売ることには賛成できない。常に正確な情報を提供することは、芸術家の使命だと思う。

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4. Cenni storici – floreale fiorentino ottocentesco

Questo disegno, si può definire “motivo fiorentino”,

perché è stato sviluppato a Firenze, ispirato dalle miniature.

Nel ‘800 decoravano e dipingevano a mano su libri, cornici

e portagioie rivestiti in pergamena.

Erano molto richiesti dagli inglesi che viaggiavano in Italia.

Erano molto costosi e necessitavano di lunghissime lavorazioni.

Dal 1901 cominciarono a stamparlo su carta ed ebbe un gran successo.

Ancora oggi, è molto apprezzato.

プリント紙4・フィレンツェ発祥の模様

この唐草模様は、細密画からアイディアを得てフィレンツェで考案されたモチーフだ。19世紀末まで羊皮紙張りの本、額、宝石箱などの装飾として、テンペラと金箔で手描きされた。当時イタリアを旅した英国人に大変人気があったが、作業に莫大な時間がかかるため非常に高価で希少なものだった。1901年以降、紙に印刷することにより大量生産とコストダウンが可能になり、爆発的な人気をもたらし、今日に至るまでフィレンツェの土産物として親しまれている。他社のコピー商品も多いが、本家のプリント紙は発色の美しさと模様の品が他とは違うため見分けがつく。

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