art conservation

BOOK CONSERVATION

書籍修復の話

本は古くなったら処分して新しく買い替える、修復にお金をかけるのはばかばかしい、と言う人が多い一方、数世紀前の稀少本や近代・現代のコレクター本など経済価値の高い書籍と、特別な愛着や思い出といった個人的価値のある本は、生涯大切にし次世代に継承するために修復を希望する人も多い。修復依頼の多い現代本で出版後50年に満たない書籍でも、特殊な画集、カタログ、専門書などは、価格を調べると驚く程高価で、数千ユーロする本も意外と多く、千ユーロ以内の修復費なら出すと言う依頼者の気持ちを理解する。

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NEWS

お知らせ

LUXOS MAGAZINE『ミラノ・ローマ・ヴェネツィア・フィレンツェ2018年春夏号』

の特集記事『メイド・イン・フローレンス』にアトリエが紹介されました。

是非ご覧ください。

Special thanks to

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ART CONSERVATOR

修復家の思い

数世代受け継がれ、使い込まれてぼろぼろになっても大切にされる本には、お金では決して買えない、持ち主の個人的な価値がある。古い本を処分して新しい本に買い替えれば時間と経済の節約になるが、敢えて時間とお金をかけても本が修復され大切にされる理由は、本に込められた思い出や愛着だと思う。数週間、数ヶ月、毎日修復作業をしながら本たちと一緒に時を送る。修復家の人生の一部も、本の中に凝縮される。修復する私も仕事を超えた物への愛着を感じ、修復が終わって持ち主に返す時には分身を世に送り出す心境になる。心を込めてした仕事が、それぞれの家庭で大切にされ、後世に継承され、自分の死後まで残り得ることに、大きなやりがいを感じる。

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RECENT WORK

書籍修復と保存箱制作の補足

本は壊れたら処分して新品に買い替える、修復にお金をかけるのは馬鹿馬鹿しい、と言う人は多い。一方、数世紀前の稀少本や、現代本でも時代と共に材料と製法が変わっているために、二度と同じ本を買うことができないことも多い。特別な思い出と愛着があり、修復して長く使い続け、次世代に継承したいという人も多い。この本もその例。1959、1960年、岩波書店出版。『こざるのジョージ』ではなく『ひとまねこざる』という古風な邦題に時代を感じる。上質な紙と印刷の美しさに、はっとする。戦後日本で出版された、大人の学術書ではなく子供の絵本と考えると、教育に対する熱意を垣間見る。依頼者のご主人が幼い時に読んでもらい、義母の他界直前に譲り受けた大切な形見の絵本で、依頼者ご夫妻も子供たちに読んでぼろぼろになった本を、孫誕生の祝いに3代目に譲るために、修復したいという依頼だった。

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