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SHORT BREAK IN TUSCANY

トスカーナの休日

最近修復の依頼が山のように増え、平日早朝と日曜日も出勤して休まず連日頑張っていたら、暑さのせいもあり、少し疲れてしまった。思いきって平日に1日休み、パートナーとトスカーナをドライブをしてきた。11年前に私たちが知り合って初めて一緒に出掛けた思い出の場所だ。わずか1日の休息が、1週間の休暇に匹敵するくらい、とても良い気分転換になった。良い仕事をするためには、体と頭を仕事から完全に開放することも、時には必要だと思った。

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RECENT WORK

書籍修復の補足4・修復記録

修復で必ずすることに、修復記録がある。記録は、書面での報告と画像による作業記録を依頼者に提出する。修復や製本では、完成品の外から見えない作業が多いため、見積もりに含まれている全工程が確実に行われたことを依頼者が確認できるように、更に、将来再度修復が必要になる時に、次世代の修復家が適切な処置と材料を選びやすいように、また過去の修復技術の研究に役立つように、という配慮からである。時間のかかる作業だが、「AGKは他ではない行き届いたサービスをしている」「AGKなら安心して大切な品物を任せられる」「次回もAGKで」と言ってもらえるように、根気強く続けている。

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VISITORS

総革ファイルの依頼者

仕事の都合でフィレンツェから英国に移転した2人が、先日ふらりとアトリエにやってきた。一緒に昼食をとり、楽しい時間を過ごした。海外に移っても私たちのことを思い出してもらえるのは嬉しい。イタリア人の彼女は英国の生活も楽しんでいる様子だが、英国人の彼は、仕事の契約期間が終わったら一刻も早くイタリアに戻りたいそうだ。フィレンツェ在住の欧州出身者と話をすると、皆口を揃えて「フィレンツェにいる時は、無秩序や日常の数多い問題にうんざりしてイタリアはこりごりだと思うのに、故郷に帰って1週間もするとフィレンツェが恋しくなり飛んで帰りたくなる」と言う。出身国と文化が違っても、外国人同士考えることに共通点は多い。

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DIVERSITY

違うことの大切さ

雑誌撮影の少し前に同じ記者から取材を受けた際「西暦2018年に未だに日本人の私を見て、中国人がいる、中国人の店だと眉をひそめるイタリア人があまりに多く(発音から南伊、北伊の地方出身者と分かり、彼らもフィレンツェに出稼ぎに来ている一種の移民だと言いたい)、人種差別の根強さ、合法移民への風当たりの強さ、この国で外国人が会社経営をする大変さを痛感する。フィレンツェ出身の共同経営者がいながら、東洋人の私の存在が大きな障害になる。だから私は、常に世界を見て仕事をする」と話した。記者は米国人、私の気持ちが分かるのだろう、それが伏線となってか、経営者ふたり一緒の写真を沢山撮ったのに、記事にはパートナーと話す私の写真が載ったので驚いた。イタリア人ばかりの中に日本人の顔が登場すると目立つ。私が高校時代を過ごした米国では、常に人と違うことをしなさい、人と違うことは素晴らしい、と家庭でも学校でも教育されたことを思い出した。フィレンツェ職人界は閉鎖的で他と違うと煙たがられるので、仕事で能力を発揮すべき場面以外では極力目立たずに世渡りすることが身についてしまった私は、違うことの大切さを省みた。

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AFTER VENICE

ヴェネツィアの先

私たちが仕事を考える時、視野は世界に向いている。服飾と食だけが注目され文化衰退の著しいイタリア国内には、あまり関心が向かわない。ミクロ企業と言えど会社存続がかかっている。芸術家とて生きていかなければならない。それでも国内の他の都市への進出の夢は捨てていない。他の都市とは言うまでもなく、現代芸術と経済の中心ミラノ。ヴェネツィアの仕事は正直なところ想定外だったが、次はミラノ、と思っている。ミラノ拠点の企業との取引は多少あるが、私たちの作品がいつの日か、ミラノのウィンドウに並ぶことを目標に、時間がかかっても、少しずつ、夢を形にしていきたい。

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NEWS

お知らせ

ヴェネツィア、ジョルジョ・チーニ財団のミュージアムショップにAGK作品が加わりました。是非お立ち寄りください。ヴェネツィアのサン・マルコ広場とドゥカーレ宮殿から、対岸に見える三角形の島(サン・ジョルジョ・マッジョーレ島)に荘厳と佇む美しい建物がジョルジョ・チーニ財団で、多くの人が一度は目にしたことがあるのでは。芸術の保護と推進に世界規模で尽力する財団。光栄極まりない。

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NEWS

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ARTISTIC INSPIRATION

インスピレーション

フィレンツェに暮らすと制作インスピレーションは尽きない。建築、彫刻、絵画、文学、音楽、その他の芸術作品は勿論のこと、自然現象、植物、歴史に残る人物の生き方や言葉からも、多くのインスピレーションを得る。個人的にはやはり、アルド・マヌツィオ、ジャン・グロリエ、フレデリック・スティベルト、ロドルフォ・シヴィエーロ、ジョゼッペ・ノヴェッロなど、芸術分野で功績を残した知識人たちが関心の中心になる。参考までに、Aldo Manuzio (1449-1515)、Jean Grolier (1489-1565)、Frederick Stibbert (1838-1906)、Rodolfo Siviero (1911-1983)、Giuseppe Novello (1897-1988)。

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RECENT WORK

宝石箱のオーダーメイドの補足3

縫製された革製品と明確に区別するため、「製本特有の包み製法を応用した総革インテリアオブジェ」という表現をしたが、厳密には、スエードや革を部分的に和紙で裏打ちするなど、修復技術も応用している。完成品の外からは見えない故、手抜きしても誰も気が付かない、制作者だけが知っている工夫だ。使う人のことを考えて、手間と材料を惜しまず加えることで、仕上がりの美しさと耐久性に大きな違いを生む。今すぐ結果は出ない。長い目で見た時、結果が顕著に出る。一流の芸術作品はそうあるべきだと思う。作家名は後世に残らなくても、作品は数世紀先まで残る。誠実で丁寧な仕事をしたい。

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