RECENT WORK

BOOK CONSERVATION AND RESTORATION “Divina Commedia”

Process 2
書籍修復-ダンテ・アリギエーリ『神曲』作業工程2
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BOOK CONSERVATION AND RESTORATION “Divina Commedia”

書籍修復-ダンテ・アリギエーリ『神曲』補足2

P.アルトゥージの料理本、C.ロレンツィーニの『ピノキオの冒険』と並んで修復依頼が多いのが、ダンテ・アリギエーリの『神曲』。このホエプリ版は、終戦の前年1944年出版とある。戦中の物資不足のせいもあるだろう、紙質が悪いために劣化が激しいのが残念だが、当時相当高価だったであろう貴重本だ。戦争で荒廃しきった社会情勢の中で出版された本と考えると、当時の出版界の人々の文化普及にかける情熱を感じる。同時に、食べるものにも困った時代に、本にお金をかける人がいたという事実に、経済的側面よりも、文化的、精神的な余裕に、学ぶことが多い。

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BOOK CONSERVATION AND RESTORATION “Divina Commedia”

書籍修復-ダンテ・アリギエーリ『神曲』補足1

この本は、同じものが見つかる場合は買い替えた方が間違いなく早く安い例。書籍修復依頼ではこの時期のものが多い。経済的価値は低いが、上質手漉き紙に印刷された産業革命以前の本と比べると、殊に世界大戦以降の本は、酸性度が高いため劣化が激しく、数世紀前の上質な本を修復するよりも非常に苦労し、時間もかかり、それ相応のコストがかかる。反面、経済的価値が低いため、持ち主としては価値以下の価格で安く済ませたい、という場合が多く、修復家としては頭が痛い仕事だ。それでも、お金をかけても、人生の思い出が詰まった大切な本なので、修復していずれ親族に受け継ぎたいから、と修復を依頼される方も多い。

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PLASTIC MODELS AND BOARD GAMES

レオナルドのプラモデル2

彼の店マジック・ハンマーの名刺に「ボードゲーム・カフェ」とある。BOARD GAMEという言葉には魅力的な響きがある。卓上ゲームですぐに思い浮かぶのはチェスとバックギャモン。バックギャモンの発祥はメソポタミアまで遡り、5600年以上の歴史のある世界最古の卓上ゲームであり、ロマンスが絵巻のように脳裏に展開されるのは私だけだろうか。こういう店では、土曜日の午後、高校生たち(男の子が多いが時々女の子も見かける)が分厚いスーツケースのような黒い鞄を携えて集まってくる。中に何が入っているのかとても気になっていた。観察すると、鞄の中はクッションで仕切られ、各自プラモデルを取り出して台に設置し、ゲームに興じている。夕食時が近くなると、自分のプラモデルを皆大切そうに鞄にしまい帰っていく。家に閉じこもってスマホにかじりついている若者(大人も)が多い現代、コレクター仲間が毎週集まって楽しむ姿は、人間らしい健全な趣味という感じがして、ほっとする。

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ARTISTIC INSPIRATION

Plastic model creation and collection.

“MAGIC HAMMER” shop and board game bar café: Via di Scandicci 93-99, Scandicci (FI).

www.magichammer.it

レオナルドのプラモデル1

プラモデルと言えば男の子の遊びというイメージがあり、今まで無縁だった。奥が深いことは想像に難くない。収集する物は様々だが、熱心なコレクターに男性が圧倒的に多いのは、幼少期から模型などに触れる機会が多いからかも知れない。先日、レオナルドのゲーム専門店を訪れた。彼がガンダムの話を始めると熱が入り、止まらない。ガンダムは言わずと知れて日本のアニメだが、私にとっては未知の世界。知らない登場人物名にきょとんとしてしまう。店内でスタッフが販売用ミニチュア・プラモデルを制作していた。作業台に所狭しと並ぶ道具と絵具の数々を観察するだけでわくわくする。道具好きの私にはとても魅力的な風景だ。世界中の少年から大人まで、プラモデルに夢中になる気持ちが分かる。

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BESPOKE KNIFE STAND

特注ナイフスタンド

数年来、自宅のナイフスタンドを、質と機能が優れたものに替えたいと思っていた。価格は少々高くてもよいが、安定感のある上質木製、薄型、直立型(一般的な傾斜型は場所をとるため)、既存の包丁8本と調理ハサミ2本を収納できるもの、というのが条件。何年もかけてフィレンツェ中のキッチン用品店と刃物専門店を探し回り、海外のメーカー品もネット検索したが、既製品で理想のものを見つけるのは無理だった。結局、最後の切り札、サン・フレディアーノの家具職人ジーノに特注で作ってもらった。ワックスは自分で塗ったので改良の余地あり。メンテナンス時に、紙やすりをしっかりとかけてから塗り直すつもりだ。綺麗なキッチンはとても気持ちが良い。料理も食事も楽しくなる。生活が豊かになる。と、自己満足に浸っている。

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ARTISTIC INSPIRATION

Excellent craftsmanship. Master of bespoke furniture Luigi D’Orio.

“BOTTEGA DI GINO”: Via dei Cardatori 22R, San Frediano, Florence, Italy.

ジーノの特注家具

通称ジーノの本当の名前はルイージだが、知っているサン・フレディアーノ住民はあまりいないらしい。私たちのアトリエの真裏に工房を構える家具職人。アトリエの窓を開けて作業していると、ジーノと地元住民の世間話が聞こえる。アトリエのウィンドウとエントランス、そして家具の一部は、アトリエ創業時に、私とパートナーの長年の貯金を投資してジーノに特注で制作してもらい、自分たちでアトリエのシンボルカラーであるアマラント色に丹精込めて塗装した。イタリア家屋特有の日さし窓ペルシアーナpersianaを今も完全手作業で作れるフィレンツェでは数少ない家具職人だ。

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BORGO SAN FREDIANO 2

ニューヨークよりもクールな地区サン・フレディアーノ2

サン・フレディアーノ通りの名の通り、この通り沿いにサン・フレディアーノ・イン・チェステッロ教会(通称チェステッロ)がある。典型的ネオクラシック建築の、すらりとした佇まいが大変美しい教会で、ファサードとクーポラがアルノ川の水面に映る四季折々の姿に詩情があり、ルネサンス様式の建造物に囲まれて異色の光を放っている。淡いグリーンとアイヴォリーを基調とした軽快な典型的ネオクラシックの内部装飾もまた他とは違って美しい。自分たちの工房がこの通りにあることから、創業以来、守護神的な特別な存在に思ってきた。以前から「フレディアーノ」という聖人について気になっていたので調べたところ、アイルランド出身、6世紀後半(西暦566~588年)にトスカーナの町ルッカの司教を務め、後に聖人となった人で、ルッカ市の守護聖人だと知った(フィレンツェの守護聖人はジョヴァンニ、ヴェネツィアはマルコ、ミラノはアンブロージョ)。「フレディアーノ」の語源をたどると「平和をもたらす人」「平和を守る人」という意味だそうだ。何と素晴らしい言葉だろう。この地区への愛着がより一層増す。

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